デザイナー小原は、新作アイデアを探しに京都へ行った。
ある、友禅染のお店を覗き、そこで、普段はお店に出ることのない友禅染の職人さんとたまたま出会い、友禅染の技法を見せて頂いた。その時、染めていたものが『辻が花』だった。
『辻が花』とは、室町時代中期から江戸時代初期までの間に制作された、絞り染の着物(小袖)の呼び名。
しかし、徳川家康が亡くなった頃から「辻が花」は染物の表舞台から急速に去っていき、事実上、一度は絶滅してしまった。
辻が花の染め柄に使われるものは花や葉が虫に食われた様子のものなどがある。
なぜわざわざその様な姿を描くのか?
それは散りゆくほんの一瞬の美、『侘び寂び』を伝えるためだとか。
そして、時代は流れ、『辻が花』染めを久保田一竹氏が現代に復活させた。1990年に仏政府より、仏芸術文化勲章シェヴァリエ章を受章。1995年11月~1996年4月、米スミソニアン博物館で現存作家で初の長期個展。
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